8月6日|就職と最近のこと

0806 (金)

一番苦手なのが継続かもしれない。
自分の人生を振り返ってみても引っ越し三昧でどこにも定住できなかった20年間、いつも自分が属せる場所を求めていた。人間関係だって習い事だって全部行く場所でリセットされていくならこんなに頑張る必要ないんじゃない?とかすぐ思っちゃう。癖みたいな。継続ってできない人にとっては相当な労力を費やすものでそこまでして得たいものはなんだとか考え始めてしまうと抜け出せない。そんなことを考えながらそういえばもうこの街に5年も住んでいるんだと思い直す。これは自分にとってはすごいことだ。たまたま縁があったというのもあるけど家を出て自分で人生の選択ができるようになったことは大きい。継続できないのは環境のせいでもなく誰かのせいでもなく私の気持ちの問題が大きいのではないかと最近思う。継続以外のことに関してもそう。周りのせいにしている限りせっかくの自分の人生の主導権を放棄していることになるし私はどうしても自分の生きたいようにしか、納得いくようにしか生きられないからそれで突き進んでいく自信は自分で持つ以外誰も持てないんだと思う。

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7月あたまから何も書いていなかったなんて信じられないくらいに7月はあっという間だった。前半はインターンが始まってバタバタしていた。気付いたら大学が始まっていて課題がどんどん積み重なっていくし7月中旬にはパートナーがひどい肺炎になって私も体調を崩して二人で一週間くらい寝込んで何もできない毎日だった。今年の冬は昨年よりも全然寒いし雨が多い。温度差も激しくて少し暖かくなったと思ったら一気に数度下がるから体がとてもついていかない。

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そんな不調の波の中、実は6月中旬に応募していたニュージーランドのテック企業からインタビューの案内が来た。エントリーレベルのカスタマーサポートの仕事なんだけど将来的には希望があれば技術職の方に異動をサポートしてくれるみたいでこれはもしかしたら私の行きたいネットワークやクラウド系へ進む入り道かもしれないと思って応募してみた。一回目の面接はとても良い雰囲気で話していてあっという間だった。メール返信とかカスタマーサポートの小テストみたいなものも通って最終面接に呼ばれた。まだ不調から回復していたので脳みそが半分のスピードで動いていたみたいだけどなぜかその面接も通った。今日やっと正式オファーにサインして就職が決まった。新卒は片っ端から落ちていたのになぜか一般で応募していたこの職に受かってしまったのも何かの縁かなと思っている。会社自体もニュージーランドではよく知られているローカル企業ででもスタートアップから今はグローバル展開する大企業へと成長している。今学期は大学が全部オンラインなので仕事は9月から始まるけどなんとかこなせそう。不安もあるけど何より今は嬉しいのと安心でホッとしている。

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『利他とは何か』を読みながら「利他」という概念の多様性について思考を巡らす。利己的な利他、中動態から出てくる利他と意志、贈与の怖さ等。

books.shueisha.co.jp

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『働くことの人類学:仕事と自由をめぐる8つの対話』を読みながら仕事の定義について考え直す。生きるため。アイデンティティ的な何か。とてもカジュアルな仕事。点在しながら生きるため。ただのツール。私たちが当たり前と思っている世界をガンガン壊していく感じが好き。元々はポッドキャストだったみたいでそちらも聞いてみたい。

workstyle-research.com

コクヨ野外センターの取り組みもいろいろ面白いものがあって注目していきたい。

workstyle-research.com

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D-Radioを聞きながら「特権」と言う言葉について考える。特に10-13話辺りでは軸となるテーマみたいな感じで取り上げられているから特権という言葉を多面的にみることができる。このポッドキャストのいいところは答えを提示しようとしないところ、答えで終わらずいつも

問いを求めていくこと。答えがないことに不安を覚えらざる負えないこの社会でわからなくてもいい、でも考え続けようという精神が好き。見えない特権、特権の加害性、特権と罪悪感、反省等。

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Cautious Clayの新譜がとても良い。温かみのあるエッジの効きが好き。

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07012021|気付いたら7月だったよ

0701 (木)

変な夢から起きたらもう7月で絶望感に襲われて1日があっという間だった。夢から醒めようとしている間に1日が過ぎ去っていったみたいな感じ。

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今週の月曜日からインターンが始まった。オフィス初日はめちゃくちゃ緩くて緊張も1日くらいで終わった。組織的にも私の担当するところは全員で5人しかいなくてすごくフレキシブルでみんな優しいので今後仕事を進めていく上でも全然問題はなさそう。私の属している組織はハウジング・ファースト(日本でも少し取り組みはあるみたい?)と言ってホームレスの人たちにまずは家を提供して、そこからホリスティックにケアをしていくというモデルを率いるプログラム。特に住宅価格が高騰する中で賃貸の家賃も上がって定住できる家を失っている人が増えている。それに加えてコロナの影響で職を失った人たちや路上ホームレスだった人たちのホテルへの一時避難からハウジング・ファーストのプログラムの需要が急増している。でも定住を求める需要に対して供給が追いついていないのが現状で(投資目的の住宅、住宅の価格競争等)私の行うリサーチプロジェクトは国際的な住居供給モデルを調査してニュージーランドに適応できそうなモデルを提案する、というもの。まだリサーチ序盤なので文献を集めたりいろいろ上司に質問しながらスコープを絞っているところ。でもこれが少しでも今後の支援や資金調達に役に立てればいいなと思いながら取り組んでいる。都市計画に興味がある、というのはいまも気持ちとしてあるけどこの類の仕事って政権の政策とか他の組織の関係性にすごく左右されるところが大きいからこれから入っていきたい分野なのだろうか、というところをいま毎日悶々と考えている。例えば公営住宅を提供する組織と関係性を結ぶにしてもホームレスの人たち背景とこのハウジング・ファーストの取り組みをどこまで汲み取って住宅提供してくれるかもわからない(これはいま関係性を築いているところ)相手への印象とか制作とか官僚的な側面がすごく大きくて横から見ているだけでももどかしくなる。

こうしたところで働き始めたことによってもしかしたらこのままキャリアとして都市計画に進むのはどうなのだろうかと考えたり。でもとりあえず情報集めに来週は大学院のキャンパスアドバイザーを予約してもっと細かくどんなことが学べるのかとか将来性とかについて聞いてくるつもり。

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そんなことをしていたら一週間があっという間に過ぎていて今日は木曜日。インターンは出入り自由で時間も決まっていないので毎週月曜日のミーティングとその他の関連するミーティングに顔を出す以外家からリサーチを進めればいいみたいなので月火は出社して昨日は家から仕事。今日は1日休みで明日また仕事というように非常にフレキシブル。今日は溜まっていた用事を一気にこなして(犬の抜糸、メール返信、洗濯、手紙)家族と久しぶりに会ってお昼とお茶をして帰ってきたらもう夕方だった。

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最近は時間の流れにさっぱり追いつけて行けてなくて私だけ取り残されているような気持ちになる。こんなメンタルだからTwitterやインスタグラムで人の近況を追うのも怖くなってあまり見ないようにしてみたり。ひたすら小説とドラマと本を進める。その間に情報系の勉強もしながらこれからどこへ行くかわからないまま片っ端から求人の応募しては私は何をしているんだろうと自己嫌悪に陥る毎日。迷い過ぎて自分が何がしたかったのか。何を求めているのか。どこへ行きたいのか。私はどこにいるのかが全くわからなくなってしまっている状態。人生迷子。

06222021|身体がついていかないもどかしさ

0622 (火)

昨日から情報系の資格取得のための勉強を始めたのだけど思っていたよりも楽しめている自分がいて正直驚いている。流されてきた人生、って前にも書いたけど基本的に何にでも慣れてしまう性格というか特性がある。自分の軸がなくてヘナヘナしているなって思って落ち込む時もあるけど同時にそれは引越し三昧で常に変化と新生活の嵐だった私のいままでを生き抜く一つの術でもあったということを忘れたくない。それこそが私の強みであり、どこか遠くへ私を連れていってくれる手段なのだ、と。ずっと興味のあったものをただの興味で終わらせるのではなく、取り組める形あるものとして向き合っていくのもまたこれまでとは違って面白い。いままでは手探りで自分でウェブサイトやブログを作ってAWSのサーバーにホストしたりもしていたけどもっと大きな仕組みを理解することで可能になる世界が広がるのがとても楽しみだ。

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そんなことを考えならが情報系の勉強と共に都市計画の論文を読んだり新しく始まるインターンシップのプロジェクト企画を考えたりアメリカの都市計画の大学院を調べたりなどしている。このふたつ(テクノロジーと都市計画)何か共通点があるとすれば、(情報)ネットワークというキーワードが何度も浮かび上がってくる。と思っていたら積読の中に『私たちはどうつながっているのか』(増田直紀)という本を見つけて読み始めた。ネットワークの社会学的な側面とシステム的な側面を知って照らし合わせていくことでどんな世界が見えてくるのだろうとワクワクしている。

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昨日は犬の手術があったので私もとても緊張していてふわふわした一日だった。朝一に連れて行き、夕方のお迎えだったので一日だけだったが一日中家に犬がいないのが変な感じだった。我が家にやってきてまだ3ヶ月しか経っていないのにずっと一緒にいるみたいで逆にその前の生活を考えるのが難しいくらい。帰ってきてから麻酔でまだフワッとしている犬にご飯をあげたりトイレに連れ出していたらあっという間に夜が来た。

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夜、トイレに連れ出して帰りにアパートの入り口の階段でもう少しで私が転げ落ちそうになって手をついた。今朝起きたら右手首を捻ったみたいで曲げたり重いものを持つと指を含めた筋みたいなところ全体に痛みが走る。とても久しぶりに怪我をした。ここ数日体もなんだか自分の体じゃないみたいな感じが続いていてちょっとした動作が億劫になっていた。一昨日はシャワーでふらついて耳鳴りと寒気が止まらなくてしばらくベッドの端っこに座って呼吸を整えていた。頭痛と吐き気が定期的に襲ってきてこれからのことを考えると息ができなくなるみたい。私の体に何が起こっているのかわからない。体と共に生きるのが定期的に辛くなる。

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体がこんなだからメンタルも一緒になってぼろぼろでこれからのことを考えたり自分の能力のなさに嘆いたりここからどう進んでいけばいいのかわからなさすぎて一人でむしゃくしゃしている。泣きたくてもそんな力もなくてただただ胸の辺りのつっかえが大きくなっていくだけみたい。