2017-01-01から1年間の記事一覧

寂しがり屋でもいいじゃない?

最近、書いていなかった。 というのは嘘で飛行機でも混乱した心を鎮めるために書いていたし、日本に到着してからバタバタした最初の数日を除いてこちらの合宿が始まってからはほぼ毎日書き続けている。 こんなにも書くことが自分の日常の一部になる日が来る…

本当に言いたいことは別れる時に浮かんでくる

もしかしたらわたしは、一見書きたいことばかり書いてきたように見えて、本当に言いたいこととか、書きたいことを書いてこなかったのかもしれない。 自分で言うのもだけど、結構我慢強い方だと思う。 引っ越しも転校も信じられないくらいに繰り返しながらな…

帰ってくる場所について

帰ってくる場所がないままにこうして21年を過ごしてきて、 自分の後ろに残ったものとは。 毎年のように住む場所が変わり、学校が変わり、生活が変わるのが当たり前な人生を生きてきた。気づけば微妙な期間しかいなかったその場所に自分の居場所はなくて、「…

不確かな世界へ 3

LOST SOUL 3. その目なのか石なのかわからない物体を拾い上着のポケットに突っ込んだ。ひんやりと冷たい。ビー玉みたいな滑らかさ。思っていたよりも小さくて指の間にすっぽり収まるその小さな正体不明の(私は目だと思っている、どこからかくる確信。不可能…

見えない場所、聞こえない言葉。

Fire tonight in Greenpoint 見えない場所でなにをしているのか。 まだどこにも辿り着けない自分は毎日をどう生きているのか。 人に認めてもらいたいんだという叫びを押し殺しながらそれでもなんとか平静を保って日常を送っていくのに良い悪いもなくて、そこ…

不確かな世界へ 2

2 聞こうとすればするほどの聞こえなくなるのはなぜ。 一方で聞きたいと願う音や情景や情報が一気に駆け巡るのは? 過ぎ去っていく人々の顔を認識しようと私は地面の影を見つめていた顔を上げてほとんど上を向いたような状態で歩く。果たして、これで人の何…

不確かな世界へ

nobody's heart it perfect 1 伝わる世界はなんて狭くて嘘っぱちなんだろ。 思いがそのまま隣に伝染しているのではないかと疑うくらいに自分の内から溢れ出ていても、それを言葉という媒体に落とし込んだ瞬間、そこにあった思いとか見えなくてふわふわしてい…

書くことの根源=言葉とは 『言葉が鍛えられる場所』平川克美

書くことって何なのかな。 ブログを書くことって。人の目につく場所に自分の言葉を散らすことは何を意味していて、自分はそれを通して何をしたくてどこへ行きたくて、今日も明日も昨日もすべて言葉で表してしまえると思っていることは、結局は言葉なんかでは…

雨が降るとき

まず、朝焼けがとても綺麗。 朝6 時半に玄関を開けて、ふたつめのドアの先に日の出の方向が見えるのだけど、空が真っ赤に染まっている。ピンク。紫とグレーが混ざっている。太陽自身は見えない。街への橋を渡るときに左手に広がっている海はいつもよりとても…

映画はつまり愛

映画を観るのが怖くなる時がある。 その理由についていろいろ考えていたのだが、これと 言った答えにんたどり着かないまま夜になってしまった。 映画とはなにか。 そこから問い始めるともうどこから始めてどこで終わればいいのか到底わからないからいま自分…

時間に置いていかれる恐怖

時間に置いて行かれるのが怖い。 永遠に続くと思っていた小学生の頃の夏休みとか。 進路について希望を迫られる(それってそもそも希望なの?)と 選択にかける時間というものがもう残りわずかなことに気づくときとか。 怖くて怖くて走り続けて来たけど時々…

永遠に同じ曲を聴いていられるタイプなんだ。

一度自分の感覚やリズムに編み込まれてしまうとその音は自分の一部となる。 自分の中に形成途中のところに絶妙なタイミングで潜り込んでくるとき。 全く外から予想もしていない時にふと落ちてきた音がそのまま新たな部分として自分にくっついてそのまま共に…

映画×音の埋める世界

『海街diary』是枝裕和(2015) 是枝監督の作品に溢れる音たちが大好き 聞こえなくてもそこにある音 映画について考えるとまず浮かんでくるのは音。 音というのは不思議なもので、普段周りに常に溢れているのにその世界をあまり集中してみることは少ない。音…

世界観の違いとはなにか『読書について』小林秀雄

いましばらく考えていた「世界観の違い」の類について書き連ねているのですが、読んでの通りなんだかリズムが敬語なのです。いままではこんな文章書いたことも書こうとも思ったことないのですが、いま書いているエッセイ、気づいたらこんな感じになりました…