ただただ日記を書くのは難しい

とても久しぶりにはてなブログを開いて読者になっている人たちの書き物を読んでいたら無性に「ただの日記」みたいなものが書きたくなってワードでいつも下書きするのだけど調子が悪いのでMacのテキストエディットを引っ張り出して日記らしきものを数ヶ月ぶりにでも書いてみる。

でもこれが難しいのが定期的に書いていないが故に何か大きな更新をしなければ、という変なプレッシャーがやってくること。いつもの日常を綴ればいいんだよって言い聞かせても久しぶりの更新なのだから数回続いて月間振り返りみたいなものをやらないtだよ、と頭の中でいろいろな声がわたしに囁きかける。

卒業して就職して新しい職場で気付けば8ヶ月ほどが経っていて時間ってこんな風にただ毎日を過ごしていくだけで過ぎ去っていくのかと当たり前のことにギョッとする。

先週は犬が初めて体調を崩していままでずっとピンピンしていたから獣医に連れて行っていろいろと検査をしてもらったけど何も異常はなくてとりあえずお腹の調子を整えるために茹でた鶏胸肉と白米をここ数日あげている。とても美味しいらしくて1日2回のご飯の時間をとても楽しみにしている。

仕事は相変わらず精神的なプレッシャーが大きくて直接お客さんとやり取りするポジションは本当に向いていないし続けられないなと毎日思いながら生活して借金を返済しないといけないので仕事へ向かう。それぞれの希望でリモートワークがまだ許可されているので私がオフィスへ出勤するのはもっぱら月に1-2回くらい。お客さんと電話でやり取りしないといけない時にだだっ広いフロアに並べられた机で周りに人が座っている状態というのはなかなかのストレスなのでいまの仕事と続けるならずっと家で働きたい。

私の休日は日曜日と月曜日なのでいつも土曜日の仕事が終わった後に一週間の食材の買い出しに行ってあとはのんびり過ごす。日曜日にパートナーを休みが重なる時は犬の長距離散歩へ出かけたり近所のカフェで朝ごはん食べたりする。月曜日は私だけの休みなので読みたかった本を読んだりカフェをぶらぶらしたり最近はずっと裁縫をしている。この間とても綺麗な重めのリネンの生地を母に渡されてワンピースを頼まれたので毎週月曜日はその制作に勤しんでいる。

裁縫をしていると時間がすっぽり抜け落ちたみたいに気付いたら夕方になっていることが多い。不器用だしまだまだ初心者だからなかなかスムーズにいかなかったり何度も調べて何がどうなっているのか紐解く、みたいなことをやっているから全然前に進んでいる気がしない。でもきれいに仕上げた縫い目を見た時の達成感と充足感に勝るものはない。やっぱり毎週続けてしまう。

ただそれだけ、のことを書くことって一番難しいのかもしれない。

2月日記

昔から誕生日を祝うことがあまり好きではない。自分の存在がまた少し死へ近づいたな、と母が作った誕生日ケーキを前にして心の中でよく思っていた。年齢が上がれば年を重ねていくことへの抵抗感や意味事態が薄れていくだろうなと思っていた。でも、同時に矛盾しているみたいだけど人の誕生日を祝うことがとても好き。私の大好きな人たちが生まれてきた日をこうして祝い続けられるということがただただ嬉しくて、存在してくれていてありがとうという気持ちでいっぱいになる。鬱陶しく思っている人もいるかもしれないけど私はなるべく大好きな人たちには愛を示し続けたいので誕生日はその機会の一つとして捉えている。

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私とパートナーは誕生日が一日違いで私が一日早い。パートナーに出会ってからいつも疎かにしていた誕生日という日が二人に合同誕生日という形で新たなイベントとなったのはとても新鮮だったし今まで自分の誕生日に対して持っていた嫌悪感みたいなものを少し払拭してくれる良い機会になった。何より相手の誕生日を祝うので精一杯なのでそれに釣られて私もじゃあついでに、みたいな流れになるのが楽で一緒に祝えることが嬉しい。出会ってから4年が経とうとしているけど時間なんてものは適当で主観的。私たちは自分たちのペースでここまで歩き続けてきた。これから先もずっとなんてことは考えたこともなかったけど、世界が目まぐるしく変わり続ける中で一緒に変わりながらもまだお互いをそれぞれの人生の中に組み込めて来られたことはとても幸運なことなのかもしれないと思っている。

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今月は仕事が忙しくて読みたいものが読めなかったりということも多かった。新しいスキルアップの研修が1月末にあってからそれの社内テストとレビュー期間を経てやっと来週から元々のスキルと新しく学んだもの二カ所で仕事を任せてもらえることになった。3月からは本格的にプログラミングやテクニカルの分野での独学を開始するつもりなのでさらに忙しくなりそう。それでもやっぱり本と映画は費やせるだけどの時間を費やしたいし知りたい、読みたい、観たいものがたくさんあるのでもっとうまく時間を使えるようになりたい。

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2月、あまりたくさんの本は読めなかったけど心がしーんと静まる(私の大好きなタイプ)映画にたくさん出会えたのが嬉しかったな。あとは良い音にもたくさん出会えた、良い月だった。

あとは昨年末に始めた編み物に加えて裁縫にも手を出し始めてしまった。とりあえずミシンに慣れるのが目的で2週連続でポーチらしきものを作ってみた。3月は簡単なトップスに挑戦したいと思っている。

読んだ本

今月読み終えたのは一冊だけ。
『The End of Loneliness』Benedict Wells
原作はドイツ語なので英訳されたものを読みました。ある家族の事件がきっかけできょうだい三人がバラバラになってしまった主人公が時間を経て家族や人とのつながりを築き直していくというストーリー。学生時代から大人へなるまでの過程を抜けてその先を描き続けた時間のスパンにも圧倒されたけど一番印象に残っているのは家族や愛する人との繋がりを築いた後も拭えない孤独、というものがそこにあり続けていてそれに蓋をするのではなく主人公の向き合い方の変化を捉えていたのがとても良かった。

あとは500ページ越えのフィクション
『The Most Fun We Ever Had』Claire Lombardo
これは二月頭に読み始めてつい一昨日までかかった。ある夫婦とその4人の娘たちのこれも世代を超えた物語。夫婦が出会うところから娘たちが生まれてそして彼女たちが自分たちの人生を歩んでいく過程。その中で娘たちが自分たちの両親に抱く複雑な思いや自分たちの人生やパートナーシップのあり方を投影していく物語の編み方が上手い。ただ設定や背景があまりにも白人サーバビアすぎて全体的に物足りなさが残った。

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聞いた音

2月のプレイリスト。
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何百回も聞いた音は三人のアーティストのコラボLong Way Up by Courage, Bellah, kadiata。
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観たもの

2月は良い映画に溢れた月でどこから始めれば良いのかという感じですが。

2/6『ドライブ・マイ・カー』濱口龍介
どんなに近いと思っていた人でもどうしても見えないところは必ずあってそれが見えてしまった時に自分だったらどうするのか。それを相手に聞く前に答えがなくなってしまった時の悲しみや途方に暮れた気持ちとどう向き合っていけば良いのか。どこにも辿り着かないようで静かに登場人物たちが自分たちの物語に覚悟を持っていく過程を描いている、とても複雑だけどリアルな作品だなという印象。

2/7 『French Dispatch』Wes Anderson
ウェス・アンダーソンの映画はいつも芸術面での雰囲気や繊細さみたいなものに圧倒されているけど今回もその色がとても濃く、楽しい作品だった。雑誌のコラムを一つ一つ読んでいる構成はとてもThe New Yorker的な雰囲気があってhigh artが好きなオーディエンス向きだな。

2/15 『あの子は貴族』岨手由貴子
これを観ていて思い出したのが東京生まれの母が昔に話していた本当に東京で育ったお金持ちの人、という意味がとてもリアルにわかったし東京に出てくる人たちの人生のシビアさや地方各地の格差が心を掴んで離さない。ほとんど地方で育って東京で暮らしたことのある人にしかわからない辛さみたいあのがある。

2/21『湯を沸かすほどの熱い愛』中野量太
母親という役割に焦点が当てられているという印象もあったけど話が進むにつれて血縁関係を超えた場所にある愛や相手を思いやる気持ちの存在へと移行していったのがとても良かったしもっとこのような親密な繋がりの形が描かれるべきだなと強く思ったしラストが最高だった。

2/26『CODA』Sian Heder
昔にフランス版の『La Famille Bélier』を観ていてそれのリメイクだということを知らなかったので無性にどこかで観たことあるような?というのが終始頭から離れなかった。家族の中で唯一聞こえるということの責任と罪悪感と孤独が音楽や周りの人たちとの関わりから引き出されていて、聞こえる聞こえないといいのが問題なのではなくやはりそれを受け入れる受け入れないという判断をしている社会に問題がある。

2/27C’mon C’mon』Mike Mills
こんなにじわじわくるのは久しぶりで観ている間も終わった後も、何度もシーンを頭の中で再生していた。甥の面倒を見ることになった主人公が子供と過ごしながら悩んだり心臓が縮む思いをしたりなかなか思い通りにいかない日々を体験して姉が一人の母親として、女性として、どんな風に世界を見てきたのかというのが子供を通して共有されるというのが新鮮な描き方だなと思った。白黒で切り取られた街の雰囲気と主人公の仕事関係で行われる子供たちへのインタビューへのシーンがとてもリアルで音が自分の耳の直接入ってくるような不思議な作品だった。

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2月は忙しかったけど心に残る映画や本と出会えたのが一番嬉しかったな。あとは新しいことを始めるドキドキとわからなさが新鮮でやっぱりこの学んで試行錯誤している過程も楽しいなと改めて思い直しました。

1月のこと

02.02.2022

今年はデイリーダイアリーというものを初めて使っている。あらかじめ全ての日にちに1ページずつが割り振られていて日付を書く必要もなく今日の振り返りを記入できる。昨年は継続ができない自分に本当に悩まされた一年で今日は疲れているから、とか忙しかったからみたいな理由で諦めた何かはもう遠く彼方へ流れていってしまう。そんなわたしの三日坊主をなんとかしたい、というので楽に続けるにはというアプローチを取ることにした。日付もフォーマットも全て決められているデイリー日記は1ページという制限があるから長く書かなきゃという妙なプレッシャーに襲われがちな自分にとっては救われる思い。1月1日から昨日の31日まで毎日欠かさずページを埋め続けることができた、というのが今のところ今年のハイライト。内容も仕事の愚痴や報告から新しく見つけたアーティストや夕飯のメニューまで好きなことをランダムに書く。同時に週末にこれらのノートを読み返しながら一週間の振り返りみたいなものを書く。適当にNotionで作ったテンプレートにはハイライトやもっと取り組みたいこと、感謝していること、いろいろな面から見返せるような質問を入れた。ポイントは長すぎないこと。質問も回答もシンプルで好きなように答える。それぞれ1-2文くらいで収まる内容だし、全部で10問くらいしかない。これも意外に続いている。というのもこのベースになるデイリー日記が続いているから一週間を振り返ることが割と簡単。特に昨年からリモートワークで殆ど外に出ない自分にとっては時間の流れや節目を感じることがとても難しくなっていたからこんな簡単な振り返りでも自分の一週間を締めて次を始めることができる。週ごとに堤防ができた感じかな。嫌だったこととかうまくできなかったことをだらだら引きずる癖があって(しかも引きずりながら特に解決策を模索するわけでもない)感情に飲まれがちで集中力が欠けて常に不安定みたいなことばかりだったから少しでもそれを楽にしていくという試みでも良い効果を発揮していると思う。

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そして同時にやってくるのが1ヶ月の振り返り。といっても特別なことを書くわけでもなくて読んだ本とか、聞いてた音楽について記録していくだけ。あの時わたしは何を取り込んでどんな風に世界を見ていたんだったけって数年後に読み返せたら面白いなというそんな理由でゆるく続けていければいいなと思っている。昨年学んだことの一つにあるのがなんでも全部やるぞ、と意気込まないこと。それはわたしの体と心にとって、とても必要なことだった。だけど世界や周りがすごいスピードで走り去っていく時、わたしはどうしてもそれに置いていかれるのが怖くて必死になってしがみついていようとした。最近、開き直りなのか何かわからないけど少し自分の中で何かが吹っ切れてきた気がしている。あんなに人にどう思われることが気になっていたわたしは時間は限られている、というのをすごくリアルに感じる小さな瞬間があった。そんなことを考えていた時、他者や社会になんとかして認めてもらおうともがいている自分がかわいそうで少し馬鹿馬鹿しく思えた。こんなことやってらんないよ、みたいな変な怒りも湧いてきた(自分が自分にやっているのに)まあそんな理由でまたやりたいことをやりたいペースで続けていこうと思えたわけで、こうしてブログを一年振りに書いている。

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読んだ本
『The Mercies』Kiran Millwood Hargravewww.goodreads.com
なぜ女が強く逞しく生きてはダメなんだろう。なぜ先住民の人々の世界観は常に西洋社会の敵にされ続けなければならないんだろう。前に観た『サーミの血』を思い出した。https://www.uplink.co.jp/sami/

『Eleanor Oliphant Is Completely Fine』Gail Honeymanwww.goodreads.com気付かないくらいに小さなことがこんなにも自分を傷つけていたのか。ここまで抱え続けてきたのか、と改めて自分の過去や記憶を手繰り寄せて見つめてみようと思った。

『Swimming Back to Trout River』Linda Rui Fengwww.goodreads.com自分たちにはどうしようもできない国や時代の流れ・動きに囚われながらも同時にそれぞれの道を開拓し続ける人々たち。運命なんてもので人の道を適当に片付けてしまいたくない。それでもわたしたちはその中で選択をし、自らの生を生き通していたんだという叫び。

『水中の哲学者たち』永井玲衣bookmeter.comわたしがずっと感じていた不安定な気持ちはおかしくなかったんだ!って安心できたのと同時にもう少し人と話してみたいという気持ちにさせてくれるとても不思議な本だった。ゆっくりメモを取りながらまた読み直している最中。

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聞いた音

ずっと好きで何度も聞き直している曲たちを元にノスタルジアプレイリストを作ってみた。open.spotify.com

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観たもの

マギー・ジレンホール監督の初長編作品『The Lost Daughter』youtu.be観終わった後もずっと頭の片隅で渦を巻いている。アップになる女性たちのシーンを思い出して胸が締め付けられ、どこか遠い記憶を掘り出しているような感情の波に襲われる。女というカテゴリーに勝手に分類される社会へ生まれてしまったという絶望みたいなものと同時になぜわたしたちが絶望しなきゃいけないんだという怒りが滲み出ていて、それはわたし自身が社会で生きる中で多々思っていたり経験したいたことと重なっている。

『Archive 81』シリーズyoutu.beカセットテープ、ビデオテープ、写真などを修復するアーキビストの主人公があるビデオテープの修復を頼まれたことから始まるホラーサスペンス。主人公の過去やトラウマ、精神状態をうまく絡めながら何が本当で何が幻覚なのかわからなくなってくる。元々ホラーは苦手であまり観ないんだけど設定や内容がどんどん引き込んでいく。

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いつも1ヶ月という時間の流れがあっという間すぎて一年のこんな感覚の積み重ねであっという間になくなってしまうと思うと気持ちが焦って少し絶望してしまうけどこうして1ヶ月を振り返るのはその時間、確かにそこにいて日々を過ごしていたというのを記録しておくため。