世界観の違いとはなにか『読書について』小林秀雄

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いましばらく考えていた「世界観の違い」の類について書き連ねているのですが、読んでの通りなんだかリズムが敬語なのです。いままではこんな文章書いたことも書こうとも思ったことないのですが、いま書いているエッセイ、気づいたらこんな感じになりました。

 

小林秀雄の『読書について』を読んでいるのですが、その中に「書くことと喋ること」という章があります。喋ること、書くこと、グーテンベルクの大発明以来それぞれの担う役割が大きく変化し、そのもの自体の在り方が変わりました。

 

今日の様な大散文時代は、印刷術の進歩と話しては考えられない、と言う事は、ただ表面的な事ではなく、書く人も、印刷という言語伝達上の技術の変革とともに歩調を合わせて書かざるを得なくなったという意味です。

 

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初zine『somewhere』

 

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一年のまとめなんかじゃ振り返れないほどにここ一年半くらい、自分にとっては激動でした。そしてその激動の中に包括されるようにして大きな停滞とか迷いというものがあってそれらは積もりに積もっていまの自分になりつつあるという感覚です。

 

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歴史的観点とは

 

他者との関係性について考えていた時、思い出したのが(少しだけ通っていた)大学の1学期で履修したIntroduction to Historyの授業。

 

今であまり「歴史」というジャンルに興味がなかった自分に新しい世界への入り口を示してくれたいまでも覚えている好奇心を刺激する面白い授業だった。

 

彼が最初に発した問い「歴史的観点とはどんなものなのだろうか。

教授の専門はイギリス史なのでそれらを題材にしながらあらゆるジャンルの歴史をカバーするというスタイルで一学期間授業を受けた。毎回新しい歴史の形にわくわくし次はどんな世界があるんだろうと楽しみに臨んでいた。

 

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