短くても滅茶苦茶でも何でもいいからさ。

短くても滅茶苦茶でも何でもいいから少しでも、書き続けていこうと思う5月はじまりの日。新しい時代の1日目。

 

というのもわたしはしばらくの間、書いたり読んだり観たりという時間が圧倒的に少なくなっていた。それは毎日普通に仕事に行っていた状態から大学生になる、という変化が大きかったと思う。生活の仕方が一気に変わって長らくアカデミアの世界から離れていたわたしにとってレポートや課題をこなすこと自体からリハビリのように少しずつ慣れていかなければならなかった。同時にバイトを掛け持ちして生活費を工面する。

 

そして新たにわたしの人生に現れたある人の存在によりわたしが当たり前に過ごしてきたひとりの時間が一気に二人の時間になった。それはそれでとても幸せなひと時だし、一緒にいるときはもう心が温かくて溶けそうな瞬間の数々。

 

でもねあまりにも毎日のリズムや社会的立ち位置、彼とわたしのそれぞれの友人たちの世界が違いすぎてわたしはその二つの世界を行き来する二重の人格を形成してしまっていた。

 

徒然言葉を綴っていく感覚。風や季節の節目に静かに思いを向けていく時間の流れ。そんな、わたしにとって当たり前の感覚から遠く離れてしまっていた。気づいたらわたしは定期的に鬱が襲ってきて、涙を流しながら眠りにつきろくにノートも開けない人間になっていた。

 

この記念すべき新しい時代の初日。やっとわたしの部屋に机がやってきた。
どう関係があるのかというとね。わたしは机に向かわないと何もできない人間なんです。映画も物書きも読書もほとんど机に向かってする人間なんです。だから机が部屋になかった間、妹に罵られながらダイニングテーブルで書いたりベッドの上で書いてみたり床に座って書いてみたり。もういろいろ試したんだけどどうもダメみたいで。いま目の前にはロウソクとランプと大好きな書物たちが並べられていてね、わたしは心から幸せだよ。

 

少しずつ、わたしの心を取り戻している。

 

風が一気に冷たくなった南半球はもう秋を迎えていて、どっちかといえばもう冬って言ってもいいんじゃないかなっていうくらいの寒さがここ数日続いている。心は寒さに負けそうになって唸っているけど寒くなればなるほどにわたしの言葉や芸術への愛が強まっていくんだよね。

冬が来たな。

令和だ。


終。