人間は決してお互いを理解しあうことはできない。それでも。

f:id:muuu295:20181113181856j:plain

 

わたしはわたしというのは実はあまり好きではない。

そんな風に「わたし」と「その他大勢」の間にきっちり線を引けたらいいんだけども。

 

わたしはわたしだけど同時にあなたでもあり、そのあなたの写り込むもう一人の君であり、それはまた鏡を見つめ返すわたしの目。

 

わたしの大きなポリシー、人間との関係の基本中の基本は:

「人間は決してお互いを理解しあうことはできない」というもの。

 

これは決して悲観ではなく、矛盾でもなく。

これがあるからこそわたしたちは喘ぎながら芸術を生み出し、言葉を吐き出し、どうにかしてこの愛を向こう側に渡そうと必死になる。書かれた手紙も、描かれた愛の色もすべてはそれらを生み出した人間「だけ」がみていた世界にすぎないんだけども、こんなにもわたしたちの心をかき乱すのはなぜ?

 

どこかに流れている、川の流れが、小さなせせらぎが交差する場所。

そこにたどり着いた者たちは、一瞬かもしれないけれどこの瞬間の洗礼を受ける。

 

あ、わたしその感覚知ってる!

言葉が「わたし」がみていた感覚、世界、色味を描き出す時。

なぜ?どうして?どうやって?って聞きたくなる。

 

共感ではなく。理解でもなく。

まったく違うふたつの世界がふわっとひとつの空間に包み込まれるとき。

違う目を通して同じ世界を見ていて、同じ世界なんだけど違う世界でもあるんだっていうその認識がお互いにできるだけでわたしはずっとこの人と世界を見続けていたいと思うんだ。

 

 

mugiho