The Light Between Oceans

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本を読んで久しぶりに涙が止めなく溢れてきて、何故だかわからなかった。

それは、当たり前みたいにぶわーっと出てきて、気付けば枕は冷たく、

鼻水ずるずるになって呼吸困難に陥っていた。理由のわからないこの涙。

 

きっと、自分の中でたくさん募っていたことが一気に崩壊したんだ。

それは決壊するダムのようだった。少しずつ時間をかけて積み上がったその

大きな山は限界を知らないかのように、どこまでもずっとずっと大きく高く

そびえ立っていくかのように見えた。その時、誰もあんなに強くて大きなものが

あっという間に崩れ落ちるだなんて想像もしなかったよ。あまりにも普通だった。

 

気づかないうちに。

そんなに悲しい気持ちもなかった。感動はしたけど、なんていうんだろう

すごい高揚感があったわけでもないし、苦しかったわけでもないし、そこまで

大きな感情の起伏があったわけでもないのに、なぜだろう。わからないんだ。

 

The Light Between Oceansを読んでいた時だった。とても素晴らしい本で

大好きな一冊になった。流れ着いた赤ん坊を抱き上げた瞬間に全てが

変わっていってしまう、悲しくて切なくて、どこまでも深い愛の物語。

誰も悪くない。だからこそ、苦しい。誰のせいにもできない。

誰かが悪人として罪を背負ってくれれば、どれほど楽だっただろうか。

あんなにも全員が苦しむ必要はあったのだろうか。多分、それが彼らの大きな

試練であり、人生の意味と学びだったのだろう。それでもやっぱり苦しい。

 

終盤に差し掛かってきたところで、呼吸をするみたいに涙が出る。

止まらない。悲しくないのに、苦しくも嬉しくもなんともないのに?

体が勝手に何を伝えたくて、何に反応して、こんなにも涙を流す?

それはまるで自分ではない人を見ているかのように、とても客観的で不思議な

体験だった。いつまでもいつまでも、その冷たさが夜と自分に染み込むのを

感じながら読み進めていく。最後の言葉を読む。ようやくたどり着いた。

 

He watches the ocean surrender to night, knowing that the light will reappear.

 

 

muuu