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【THOUGHTS】自分らしさなんて幻想?

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自分らしさなんて、そんなもの幻想だよ。

 

日々こうして歴史上想像もできない量の情報に飲み込まれ、聞きたくもない

CMがこれかという隙間を埋め尽くし、人間同士の流れはさらに早くなっていく。

 

何を見ていたのか。何を感じていたのか。

そんなことを考える暇なんていうものはもうない。

ひとつが去ればその次というものは目の前に既にあらわれている。

何だろうっていう問いを問いかける間もないんだよ。あっという間。

 

そんな世界に囲まれて生きてきた私たちにはどこまでが「自分」で

どこからが「他人」であるのかという線引きが見えないくらいに薄い。

 

どこまでが自分の考えでどこからが他人の丸呑みなんだろうか。

そこから生まれる自分へ対する疑いの闇。それは今この瞬間を生きる

自分への問いとともに、自分の存在を再確認するためのこと。

 

でもこうして書いているわたし一人の行為も、結局は「わたし」を

構成しているたくさんの「他の人」の集まりでもあるんだと思う。

だから自分らしさだなんて幻想だっていう。でも同時にそこには

どんな濃い筆圧で描かれた文字よりもくっきりと「自分」がいる。

 

自分の嫌いな人、上司や先輩、後輩、家族、友達、そんな人たちが

すべて自分と関わり合っていくことで自分ができあがっている。

平野啓一郎さんの分人主義にもある考え方だけど、相手によって

「自分」というものが引き出されてくる。その常なる周りにある

「情報」というものが直接的に私たちに関係ない事柄でも何かしらの

形でそこに足跡を残していく。どこかで小さくつながっている狭い地球。

 

自分らしさだなんて幻想だ。

だったら「わたし」はどうなるの。

何を思って、考えて、毎日生きればいい?

 

そう思うとき、自分は周りにいるたくさんの人たちの存在の本当の意味に

気づくことができるのかもしれない。ああ、嫌だなと心底思うような行動。

それは自分の鏡か?逆にとてつもなく心が温まること。救われる言葉。

自分はどんなことん反応するのだろうか。どのような空が好きで、

どんな音が心地よくて、どんな香りに癒されるのだろうか。

 

感覚と向き合っていくこと。

それはどこかに忘れてきてしまった何かを取りに帰ること。

難しいことは何もない。ただゆっくり思い出してみるだけ。

 

この喧騒の中に飲み込まれていく小さな自分のノイズに、

反応に静かに対面してみよう。起きたばかりの自分と。

寝る前の静けさと。真夜中に突然目が覚めた時の衝動と。