耳を澄ませば

 

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はじめまして

春です

はるばる地球の反対側からやってきました

 

こくこくと小さな足音を立てて

目を覚ませば陽の光が少しだけ柔らかくなっていて、

窓を開ければ冷たい風の先っぽに花の香りが漂っている

  

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わたしはこの国で3回目の春を迎えようとしている

生まれも育ちも年数で言えば圧倒的に日本の方が長いのにわたしの根底に流れているのは見たこともない国々の囁く声 どんな新しい場所へ行ってもどこか懐かしい感じがするのなぜだろう

 

季節が変わるのは世界中同じことでわたしの感覚に張り付いているこの懐古の存在もきっとそれらの普遍的要素のひとつなのだろう

 

風になりたいと願ったこともあったな

 

そんなわたしの頬にそうだよ、覚えてないの?

と絡んでくる春の風の愛おしいことといったら

 

mugiho