読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

救いがなくても、それでも。

f:id:muuu295:20170506194407p:plain

 

書けば書くほどの指の隙間からこぼれ落ちていく言葉に救いはない。

どんなに踠いても嘆いてもリズムに酔って苦しくなってもそこは空白。

言葉なんて所詮言葉であり、それ以上でもそれ以下でもないのになぜ。

こんなにも一語一句に苦しんだり。悲しんだり。たった一言で何かを踏みとどまらせることができる。四方に放射される思いという実態のない物質。

 

香りや色や風の冷たさはいくら言葉というものが頑張ってその空間に何かを見せようとしても決して汲み取ることのできない永遠の水のようになくなっては、また両手ですくってを繰り返し続ける。

 

果たしてこれはいつまで。

一体いつまで続くのだろうか。

 

そんなことを思いながら見上げる夜の空は。

言葉、それはなんてちっぽけなんだ、そんなものに君はしがみついているのか?

と鼻で笑われた気がするんだけど、たぶんそれも聞こえなくて聞こえてそれで聞こえないんだろうなと思った。小さい。私たちの言葉は星の下では、あの月の下では、あまりにも小さい。

 

 

mugiho