覚えていないことについて

f:id:muuu295:20170416184442j:plain

 

忘れてしまうこと。

忘れてしまえるということ。

それは意識的に行えたり。

それは時間の流れという自然の行いであったり。

それは事故や進行していく病による作用であったり。

 

私たちはとても簡単に大切なことを忘れてしまう。

覚えていようと心に決めたその瞬間にはとても大切であったものが次に目を覚ましたら。気付いた時にはもうそこにはない。なにかがあった、その確かな感触だけ持ったまま、でもその中身には手が届かないまま。感じて忘れてそして覚えていたかったその出来事は忘れてしまって空っぽのまま。

 

その欠片たちが「自分」という人間の一部になる。

その薄くてぺらぺらの記憶、それらは積み重ねた私たちは地層。

そう、つまり地球になり得る。薄く小さくなってしまったその覚えていたい瞬間と想いのたくさんがそれぞれ半紙一枚くらいになってしまっても時間をかけて一枚ずつ静かに上に上に乗せられていって、この世界から消え去るときにはそこに小さな足跡が残される。

 

そんな風に忘れながらも覚えていたい瞬間たちを。

もっと書き留めていきたくて。

 

 

mugiho