スターウォーズと「今」がつながる 恐怖と憎しみの連鎖

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ここ二週間かけて、スターウォーズを全て観終えました。

そしてリアルタイムで映画を映画館で観られる時代に生きていてよかったと

心から思いました。カルト的人気を得ているが故になかなかこう今更観るのも

みたいな感じで躊躇していた自分がいかに馬鹿であったかを実感したのも大きい。

やはり、自分でしっかりと観るまでは判断はできないと思った。

 

あらゆる哲学が詰め込まれていて、大好きな宇宙が舞台で、これ以外に

私を引きつける要素が必要か?というくらいに素晴らしかった。

ここでこうして書くことにはやっぱり大きい作品だから引け目を感じてしまい、

自由に書くことが出来ない気もしたけど、でもやっぱりいま自分が考えていた

ことと繋がったり、思ったりすることがあったのでそれと組み合わせてみた。

 

壮大な宇宙にいるちっぽけな存在があの様につながって関わり合っていくことで、

ひとりの憎しみや怒りが助長されることで、あんなにも物語を膨らませていける

できるその想像力にたまげたり、かと思えばとてもシリアスに生き方や心の鎮め方に

ついてをヨーダと議論し、人とどう向き合っていけばいいのか、「戦争」という

ものについて言及し、結局は全てが回り回ってつながっているのだという結論に

自分はこのシリーズを通してたどり着いた気がする。

 

同時にパリのテロがあったからなのかはわからないけど、スターウォーズ

観ながら、そしてパシフィックリムのギレルモ・デル・トロ監督がtwitter

パリのテロにちなみ、自分の父親の誘拐についての回想を読んでいた時、

今とても観るべき映画だと強く思った。SFが大好きな理由の一つにはこうして

宇宙や未知の存在、想像し得ない状況になった時に物事の本質や本性が露わになる。

それは時には良い、悪い方向へと進んでいくことのできるものであって、それを

疑似体験し、そして自分たちの今の現状において問題を解決していくのに役立つ。

 

www.thewrap.com

 

ギレルモ・デル・トロ監督はtwitterでこう呟いていた。

 

「恐怖が刺激するのは憎しみ、そしてその憎しみを持った者、

排除された者、必死な者たちを自分たちの中に招き入れる」

 

「警官二人は私たちに二つの選択肢を与えた。5Kを支払えば一つは椅子に縛られた

誘拐者と15分の面会。10Kで襲撃が成功した際には誘拐者を殺しそのポラロイドを

提供するというものだった。私たちはその二つともに絶対にNOだと言った。

憎しみと怒りを感じていたけど、その暴力の連鎖を続けるわけにはいかなかった。」

 

彼の父親は100万ドルの身代金を払い、72日後に解放された。

 

自分や自分の愛する人たちに危害を加えられたり、なくなったりした時の痛みや

辛さや憎しみを自分はわかることはできない。しかし、その苦しみを抱えながらも

違う形でこの世界のあり方を、この憎み合いを変えていこうとする人もいる。

今回の事件だけに関わらず、すべて日常的に起きる小さな争いから戦争に至るまで、

そこにはどうしてもどうしてもその憎しみを受け入れることができない、復讐や

苦しみに喘いでいる人たちが大勢いる。いつから世界はこんなにもいらぬ死と争いが

溢れるようになったのだろう。恐怖は本来人間の本能的なものであったのに

いつの間にか私たちの身を守るはずの恐怖に身を滅ぼされている気がする。

ルークとアナキンの違いはなんだろうか。

そこには同じ苦しみを味わった人物が二人並んでいるはずなのはなぜか。

 

私たちは自分たちで選択することができるのだという強いメッセージが聞こえた。

理不尽で、許されないことが存在しているこの世界で生きていくのは辛いし、

怖いし、どうしようもない悩みで頭がいっぱいで、乗り越えることのできない

悲しみで胸がいっぱいで、途方に暮れてしまう時がある。それでもこうして

心臓が動いて、呼吸して、生きている自分がいることが何よりもすごいことで、

その自分が少しでも選択を考えることで何かを少しでも良い方向へ変えていく

ことができる。そう思いながら時間が経つのに耐えていこう。

少しでもそれを受け入れること、手放すことを感じていければ大丈夫。

受け入れることは必ずしも許すことではない。そんな簡単に人間は許せない。

でもそれで自分が苦しいのはまた周りが苦しい。繋がっているんだからそれは

相手の苦しみにもなる。受け入れるのは少しだけでも何か変化を求める心。

それがまだだったらいくらでも時間をかければいい。自分はまだここにいる。

 

そんなたくさんのことが頭の中をしばらく駆け巡っていました。

これはただの映画ではない。そこにあるのは本物の世界で、いまこの瞬間だ。

 

 

muuu