透明な箱

 

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(from We Heart It)

 

書きたいこと、やりたいこと、行きたい場所、まるで洪水のように、

雪崩のように、私の中にどんどん積み上がっていくたくさんの欲望。

 

それに終わりはあるだろうか。

 

世界を見たいと願うのは、人のためになる仕事をしたいと願うのは、

自分の好きなことをもっと極めたいと思うのは、それは幻か、嘘か。

 

時々怖くなるくらいに襲いかかる喪失感。

 

この大きすぎる宇宙で

 こうしてぽつりと佇んでいる自分の影を眺めていると、

  まるでそこにいる自分がその真っ黒で深い深い宇宙の海に

    飲み込まれてしまうみたい。

 

どこか遠くに行きたいと願うのは、今の場所から逃げるためなのか。

 

自分の今の願いの数々は目の前にある現実から逃避するためなのだろうか。

 

それでも、どんな理由であれ、そんな風に願いをたくさん持てる自分。

 

もう少し信じてあげてもいいんじゃないかな。

 

もっと自由に、優しくしてあげてもいいんじゃないかな。

 

私たちはあまりにも多くの制約を、しかも存在しないはずの、

見えない空気の壁みたいなもので、四方八方を取り囲んで、

何度もその壁にぶつかりながら、転んでは泣いて少しずつ、

動く範囲を狭めていく。気づけば壁の範囲を周知していて、

それは、自分にあった願いや夢というものを一緒に吸い込んだ。

 

私は箱の中にいた。

見ようとしなければ、見えない。

透明で、どこまでも上に伸びる箱。

 

いつの間に私はこんなところに来てしまったんだろう。 

 

首を傾げながら、問うことさえも忘れ、いつか気づくかななんて、

のんきに構えながら、また今日も透明の箱の中をクルクル歩く。

 

 

私はいつそこにない壁があることに気づくのだろうか。

 

 

muuu