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不確かな世界へ 3

LOST SOUL 3. その目なのか石なのかわからない物体を拾い上着のポケットに突っ込んだ。ひんやりと冷たい。ビー玉みたいな滑らかさ。思っていたよりも小さくて指の間にすっぽり収まるその小さな正体不明の(私は目だと思っている、どこからかくる確信。不可能…

やけに静かな心臓と

We Heart It やけに鼓動の音が静かだ、と思う。 自分はこの世界に存在していないのではないかという衝撃的な事実が降ってきて私は心臓発作の一歩手前で立ち止まる。右手を左胸の下に当てて。右手で左手首の青い線を探して。両手で首をつかんでみる。 聞こえ…

見えない場所、聞こえない言葉。

Fire tonight in Greenpoint 見えない場所でなにをしているのか。 まだどこにも辿り着けない自分は毎日をどう生きているのか。 人に認めてもらいたいんだという叫びを押し殺しながらそれでもなんとか平静を保って日常を送っていくのに良い悪いもなくて、そこ…

不確かな世界へ 2

2 聞こうとすればするほどの聞こえなくなるのはなぜ。 一方で聞きたいと願う音や情景や情報が一気に駆け巡るのは? 過ぎ去っていく人々の顔を認識しようと私は地面の影を見つめていた顔を上げてほとんど上を向いたような状態で歩く。果たして、これで人の何…

不確かな世界へ

nobody's heart it perfect 1 伝わる世界はなんて狭くて嘘っぱちなんだろ。 思いがそのまま隣に伝染しているのではないかと疑うくらいに自分の内から溢れ出ていても、それを言葉という媒体に落とし込んだ瞬間、そこにあった思いとか見えなくてふわふわしてい…

ふたつの音

季節の音が静かに忍び寄ってくる。 そこには微かなささやきと、地面の底から這い上がってくるような低い深い心臓の音みたいな力強さと両方を備えていて、朝に吹く風によってどちらかが大きく聞こえる。 空が燃えていた。 雲からちゃんとでてくることのできな…

救いがなくても、それでも。

書けば書くほどの指の隙間からこぼれ落ちていく言葉に救いはない。 どんなに踠いても嘆いてもリズムに酔って苦しくなってもそこは空白。 言葉なんて所詮言葉であり、それ以上でもそれ以下でもないのになぜ。 こんなにも一語一句に苦しんだり。悲しんだり。た…

字に滲み出るなにか

書くことが大嫌いだった大きな理由のひとつに「字が下手」だからというものがあった。いまでもこれには結構悩まされてしまう。日本語も英語も同様に下手だ。見た目が崩れている?要するにバランスが悪いのだろう。 それは元々の感覚の問題なのか遺伝なのかさ…

書くことの根源=言葉とは 『言葉が鍛えられる場所』平川克美

書くことって何なのかな。 ブログを書くことって。人の目につく場所に自分の言葉を散らすことは何を意味していて、自分はそれを通して何をしたくてどこへ行きたくて、今日も明日も昨日もすべて言葉で表してしまえると思っていることは、結局は言葉なんかでは…

雨が降るとき

まず、朝焼けがとても綺麗。 朝6 時半に玄関を開けて、ふたつめのドアの先に日の出の方向が見えるのだけど、空が真っ赤に染まっている。ピンク。紫とグレーが混ざっている。太陽自身は見えない。街への橋を渡るときに左手に広がっている海はいつもよりとても…

映画はつまり愛

映画を観るのが怖くなる時がある。 その理由についていろいろ考えていたのだが、これと 言った答えにんたどり着かないまま夜になってしまった。 映画とはなにか。 そこから問い始めるともうどこから始めてどこで終わればいいのか到底わからないからいま自分…

ループのシャッフル

好きな曲をかけよう。 と思いながらシャッフルをして、気づいたら好きな曲になっている。 無意識にプレイリストを飛ばしていたみたいだ。 結局はこの音に落ち着くんだ。とバスが来るまでの13分間ひたすら同じ曲を聴き続ける。一曲が3:30だから約4回ループす…

時間に置いていかれる恐怖

時間に置いて行かれるのが怖い。 永遠に続くと思っていた小学生の頃の夏休みとか。 進路について希望を迫られる(それってそもそも希望なの?)と 選択にかける時間というものがもう残りわずかなことに気づくときとか。 怖くて怖くて走り続けて来たけど時々…

青が好きだよ。

見上げて見えるもの。 外にゴミを出しに行って見上げた先には。 真っ青でもなく、曇りでもなく何とも言えない青の夕方だった。 薄いのにその色の存在感は辺り一面を埋め尽くしていて まるで自分も青く染まっているような錯覚に陥る。 帰り際にまた空を見上げ…

感覚とか感覚

目の前には海が広がっていて木々の光が窓のふちにこぼれ落ちる。 それは風という見えない力を携えて揺れる。 光も同じように踊る。 雲は手が届きそうなくらいに近くて空は青くて耳元では声が、音楽が響く。 感覚そのものに「沈んでいく」感覚。これは迷うこ…

迷わないと歩かない

なぜ。そんな問いが何度でも浮かんでくるんだけど。それは聞けば聞くほどに答えの出ない迷路みたいで。どうすればいいのだろうか。そんな不安と未来への期待と絶望というものが同時に襲いかかってくるこの感覚を、どうすればいいのだろうか。何度も何度も考…

海へ行こうよ。

自分はどんな風に生きてきたんだろう。 これからどこへ向かっていくのだろう。 そんな不安と疑問が浮かぶ夜は金曜日。 一週間は終わって、体と心にムチを打ちながら何とか行き終えた学校と。 週末に待っている職場と。二ヶ所を行き来するだけの退屈さと疲労…

記憶の不安定性と写真

前だけを見て歩いていきたいなとばかり思っていた よく作家さんたちが自分の子供時代をまるで記憶のビデオカメラを再生しているような細かさで説明するたびに私の中では疑問が浮かぶ。 その出来事に付着したエピソードや心情はどんな風にして彼らの中にとど…

心地良さとは主観的なものだ。

心地よさとはとても主観的なものだなと思いながら、 でもだからこそ心地よさなのでは?と問い始める 自分の感覚の中で溢れてくるような ゆっくり染み渡っていくような ガラガラのバスで太陽に当たりながら 外へ一歩出ると風がとても冷たくて ああ秋だとひと…

なんて傲慢な。

なにを書いて なにを書かないか とても難しい いつも、とても悩む 感覚を言葉に落としていくその行為から生じるとんでもない快楽と、言葉に落としきれなかったたくさんの色と風を感じながらの絶望と、常に書くことにはこのふたつが共在している。 書いてしま…

「思っていた」こと

聞こうと思っていた その音に耳を澄まそうと あの場所に行ってみようと 思っていた それはもうすでに終わってしまった 過去という時間の概念を私たちは当たり前みたいに使うけど そもそも時間って何だろうか 勝手に時計というもので朝と夜と昼間の定義を成し…

覚えていないことについて

忘れてしまうこと。 忘れてしまえるということ。 それは意識的に行えたり。 それは時間の流れという自然の行いであったり。 それは事故や進行していく病による作用であったり。 私たちはとても簡単に大切なことを忘れてしまう。 覚えていようと心に決めたそ…

映像作家たちの求めるテクノロジー

wired.jp 言論の自由を訴える前にまずその手段、それらを伝える伝えない以前にその情報源が失われてしまう。あまりにも残酷でそして現実であるこの状況を映像を観る側としてどう受け止めていけばいいのだろうか。 “ポイトラスが世界最重要指名手配者のひとり…

永遠に同じ曲を聴いていられるタイプなんだ。

一度自分の感覚やリズムに編み込まれてしまうとその音は自分の一部となる。 自分の中に形成途中のところに絶妙なタイミングで潜り込んでくるとき。 全く外から予想もしていない時にふと落ちてきた音がそのまま新たな部分として自分にくっついてそのまま共に…

映画×音の埋める世界

『海街diary』是枝裕和(2015) 是枝監督の作品に溢れる音たちが大好き 聞こえなくてもそこにある音 映画について考えるとまず浮かんでくるのは音。 音というのは不思議なもので、普段周りに常に溢れているのにその世界をあまり集中してみることは少ない。音…

続けていくこととはつまり...

昔から「続ける」ということが苦手だった。 習い事も日々の日課や習慣もだんだんと途中で飽きてきてしまう。 三日を超えて無事習慣へ昇格したと思ってすぐにまた途切れて、 それは噛み切りすぎた麺みたいに、ブツブツと短い線でいっぱいになった器。 生まれ…

世界観の違いとはなにか『読書について』小林秀雄

いましばらく考えていた「世界観の違い」の類について書き連ねているのですが、読んでの通りなんだかリズムが敬語なのです。いままではこんな文章書いたことも書こうとも思ったことないのですが、いま書いているエッセイ、気づいたらこんな感じになりました…

東京が恋しくなる時、それは雨の日

人が行き交うのを眺めるのが好き とんでもない人混みを鳥のように上から眺めて 交差点の色が赤から緑へ 緑から赤へと変わるのを ひたすら繰り返し見ているだけなのに そこを行き交う人たちは刻々と変化し 真っ白に塗られた線はなんだかとても眩しくて 段々と…

結局

泣きたい日も泣けない日も 笑いたい日も笑えない日も 目を覚ましたい日 ずっと目を閉じていたい日 毎日が同じ 明日も同じ 今日も同じ 同じ道を通って 同じバスに乗って 同じ本屋さんに寄って 同じ空を見上げる 暮らしという繰り返しは 生きていることなのか …

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 (2013) 監督・脚本: ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン撮影 ブリュノ・デルボネル その影が彼を飲み込んでいくとき。 狭い路地裏で思い切り殴られて横たわっている姿を目の当たりにして、これは…

明けました。

明けました。 新年早々海へ散歩に。昨日から続く今日、年を越したのに何も 変わらずに日常が流れていたことに何でかとても感動して 海辺をいつも通りに散歩する老夫婦に海ではしゃぐ家族たちに 真っ赤に日焼けしながら本を読むおじいさんに。とても平和でし…

初zine『somewhere』

一年のまとめなんかじゃ振り返れないほどにここ一年半くらい、自分にとっては激動でした。そしてその激動の中に包括されるようにして大きな停滞とか迷いというものがあってそれらは積もりに積もっていまの自分になりつつあるという感覚です。 だから今年が〇…

「一瞬で集中してトップスピードに乗る術」について

脳を活かす勉強法。「坂本龍馬」 https://t.co/4hxeYvmNgQ pic.twitter.com/1IINQ1GDwB— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) December 27, 2016 茂木さんのツイッターに流れてきた動画を読んでいて思ったこと; 一瞬で集中してトップスピードに乗る術、それを持っ…

歴史的観点とは

他者との関係性について考えていた時、思い出したのが(少しだけ通っていた)大学の1学期で履修したIntroduction to Historyの授業。 今であまり「歴史」というジャンルに興味がなかった自分に新しい世界への入り口を示してくれたいまでも覚えている好奇心を…

両極を手に

感覚で書くことについて少しばかりいつも負い目を感じていた。 論理的に言葉を連ねていくのではなくて、支離滅裂な文章を ものすごい速さで打ち出して、そして校正も何もしないまま。 でも逆にそんな中で出会えた自分の感覚がたくさんあることに 最近少し気…

ゆらゆら揺れている

大きく心が揺れている 何を信じて何を読んで聞いて観て生きていけばいいのだろうか と行き止まる時って自分の小さな狭い世界に入り込みすぎていて、 それはいい時もあるかもしれないけれど自然と一緒で「流れ」がないと どこかで淀んでしまう、万物はたくさ…

去っていく季節、慣れるものだよ

冬が本当に少しずつだけど去っていく 毎朝バスの後ろ側の席から見える朝日を眺めながら全身で感じる さようならのことば、それは曇らなくなってきた窓 光の暖かさ 乗る時間は変わらないのに、段々と自分を追い抜いていく日の出 木々に緑が宿り始めて、家を出…

ただそれだけ

はじめまして。 新しい題名、新しいデザインにしました。 それは自分の書きたかったことを自由に書くこと 好きな時に好きなことを好きなだけ書く、ただそれだけのシンプルで 自分が書き始めた原点なんだけど、ここ最近あまりにも過ぎ去っていく たくさんの雑…

【THOUGHTS】自分らしさなんて幻想?

自分らしさなんて、そんなもの幻想だよ。 日々こうして歴史上想像もできない量の情報に飲み込まれ、聞きたくもない CMがこれかという隙間を埋め尽くし、人間同士の流れはさらに早くなっていく。 何を見ていたのか。何を感じていたのか。 そんなことを考える…

【BOOKS】『国境のない生き方』ヤマザキマリ

まず読み終えて思ったこと。 いますぐに世界へ飛び出していきたいという衝動。 それはこことは違うどこかまったくちがう場所へ行くということではなくて、 いまいる場所を隅まで体感したいという、いつも歩いていつ道だけどまったく 新しい風景を感じること…

【THOUGHTS】最近思うこと、ただ「みる」という感覚

[ We Heart It ] こんな写真が撮りたいです。 最近思うこと それらは様々な瞬間にやってくる 自分の中に根を下ろしたり、 逆にものすごい勢いで過ぎ去っていってしまうからパッとつかまないと ふと思いついた時に読み返してみたりするととても面白い まるで…

【THOUGHTS】やるしかないぞ!精神論

(picture: We Heart It) 今日、留学先の学校に学費を送金してきた。 2年分の学費を払ってみたらこうして覚悟って決まるんだなと ここ数日バタバタしていた留学手続きを振り返っていると、早くここから 飛び出したい!ってバカの一つ覚えみたいに願っていた頃…

【THOUGHTS】映画が好きです 

やっぱり映画はいいよ 世界に飲み込まれていくよ 聞こえる小さな物音や風の声まで身体中を駆け巡っていくあの感覚 目の前に広がる空気感とそこに自分が立って、 ときにはそこにいる人物と共にあって、 ときには違う!って叫びたいくらい真っ向から 争いたく…

【THOUGHT】どこにもいない

新年度を迎える日本社会。 そこから疎外されたかのように毎日ひたすら調べ物して、週末はバイトして、 本を読んで音楽をきいて、どうやったら自分のやりたいことができて、 前に進んでいくことができるかを考えて、荷物の整理をして、街を歩いて、 ときには…

伝える力

2014年の夏に初めてのアルバイトを短期で1ヶ月したのがきっかけで そこで出会った先輩と意気投合し、今日は久しぶりに会って朝の10時から 18時まで息つく暇もなくぶっ通しで語り尽くしてきた。たくさんの配属が ある中でたまたま同じところになる機会が一回…

【MUSIC】Spring Playlist

ここ最近はとてもポップでわんわん耳元で鳴る音を求めている。 静かにじっくりと浸れる音楽も同じくらいに大好きだけど、その時の気分や 季節の空気感でききたい音が常に変化している。この時期はなんだかとても 飛び跳ねたい気分だからこんなものをたくさん…

【BOOKS】『すべて真夜中の恋人たち』川上未映子

『すべて真夜中の恋人たち』川上未映子 「ひとそろいの実感も手応えもあるから、混乱するのね。 でも信じきれない。だからいったいこれはなんなんだろうって、 何か思ったり感じたりするたびに、そんなあほみたいなことを 思うのよ。感情みたいなのが動くた…

The Light Between Oceans

本を読んで久しぶりに涙が止めなく溢れてきて、何故だかわからなかった。 それは、当たり前みたいにぶわーっと出てきて、気付けば枕は冷たく、 鼻水ずるずるになって呼吸困難に陥っていた。理由のわからないこの涙。 きっと、自分の中でたくさん募っていたこ…

私の本の読み方

本の読み方について今年に入ってガラッとスタイルを変えた。 まだまだどの方法が自分に合っているのかはわからないので 手探りの状態だが、少しずつこれかなという手ごたえも感じている。 今まで本はいろいろ好き放題手当たり次第に読んできたが、読み終えた…

文学が何かわからない人間が文学デビューする

ねぇ、文学ってなんだろう? 幼い頃から本が友達みたいな子供だった記憶があるのだけど、 (実際どうだったのかはよく分からない。いつも微妙な立ち位置 本を読んでいたのか何なのかわからない記憶が多い) 残念ながら読んだのか読んでいないのか、頭が悪い…