矛盾した二つの想いに挟まれ葛藤して生きること

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よくある年末のまとめみたいなものは書きたくないと思っている自分の存在を認識して「ああ人間は皆、特別でいたいんだ」と思う。

人と違うことにはリスクはあるけれど、同時にその他大勢の波に飲み込まれることから逃れることができる。その人にとっての幸せや心地良さというものはそれぞれだと思っているけど人間、みんな少なからず自分はどこか違う、なんらかの形で特別でいたいと思っているんだよね。そう思っている自覚がなくてもどこかでうすーく、あるいは瞬間的にそんなことを思っている。誰かの一番でありたいとか。どこかで何かに関して少し突出していたい。

そんな欲求とは裏腹にわたしたちは人と違うことを恐れる。コミュニティや社会から疎外されることは生存の危機に繋がるという歴史を歩んできたわたしたちにとって、人と違うことは避けるべき道だった。人と共にあることは生き延びる術であり、その感覚はわたしたちの遺伝子に書き残されていた。

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寂しがり屋でもいいじゃない?

最近、書いていなかった。

というのは嘘で飛行機でも混乱した心を鎮めるために書いていたし、日本に到着してからバタバタした最初の数日を除いてこちらの合宿が始まってからはほぼ毎日書き続けている。

 

こんなにも書くことが自分の日常の一部になる日が来るなんて思ってもいなかった、というのは何度も書いて言っていることなんだけど本当に昔のわたしを知っている人がいまのわたしの姿を見たら驚くだろう。

 

こうして家族から離れて遠くにひとりで来るのは実は初めてだ。 生まれた頃から毎年のように引越しを繰り返してきて、常に家族単位での移動ばかりだった。それが数年前から家族構成が変わり、そして今年に入ってからはさらに新しい出会いや家族それぞれが違う方向へ進み始めたこともあってわたしにもついにひとりであちこちへ行くという機会があらわれ始めた。

 

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本当に言いたいことは別れる時に浮かんでくる

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もしかしたらわたしは、一見書きたいことばかり書いてきたように見えて、本当に言いたいこととか、書きたいことを書いてこなかったのかもしれない。

 

自分で言うのもだけど、結構我慢強い方だと思う。 引っ越しも転校も信じられないくらいに繰り返しながらなんだかんだ、新しい生活に慣れようと、自分なりに工夫をして、色々と言えない思いとか惨めさとかに耐えてなんとかやってきたって言う小さな自負がある。

 

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