歴史的観点とは

 

他者との関係性について考えていた時、思い出したのが(少しだけ通っていた)大学の1学期で履修したIntroduction to Historyの授業。

 

今であまり「歴史」というジャンルに興味がなかった自分に新しい世界への入り口を示してくれたいまでも覚えている好奇心を刺激する面白い授業だった。

 

彼が最初に発した問い「歴史的観点とはどんなものなのだろうか。

教授の専門はイギリス史なのでそれらを題材にしながらあらゆるジャンルの歴史をカバーするというスタイルで一学期間授業を受けた。毎回新しい歴史の形にわくわくし次はどんな世界があるんだろうと楽しみに臨んでいた。

 

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ただそれだけ

 

はじめまして。

 

新しい題名、新しいデザインにしました。

 

それは自分の書きたかったことを自由に書くこと

好きな時に好きなことを好きなだけ書く、ただそれだけのシンプルで

自分が書き始めた原点なんだけど、ここ最近あまりにも過ぎ去っていく

たくさんの雑音に飲み込まれてそんな時に、迷った時に 自分の心が頼れる

場所は「書く」ことだった そこから始まった物語はいつの間にか何かの

「ために」書く ことになっていて、それはそれでもちろん意味があるんだけど

それは自分が書きたかった理由ではないんだなっていうこと

 

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【BOOKS】『すべて真夜中の恋人たち』川上未映子

 

『すべて真夜中の恋人たち』川上未映子

 

「ひとそろいの実感も手応えもあるから、混乱するのね。

でも信じきれない。だからいったいこれはなんなんだろうって、

何か思ったり感じたりするたびに、そんなあほみたいなことを

思うのよ。感情みたいなのが動くたびに、白々しい気持ちと自分が

何かに乗っ取られてるような気持ちになって---気がついていなかった

だけで、じつは物心ついた時からわたしが生きてきたって思いこんで

いるものは、しょせんそんなものだったんじゃないのかって、まぁ

そんなふうに感じるってことなのよ」   わたしは肯いた。

 

久しぶりに夜のつめたさをあびたみたいだ。

その言葉は、どこまでも本物で、どこにでも転がっているようなシンプルな

単語の数々なのになんでこんなにも身体中に染み込んでくるんだろう。

 

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